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Carl Zeiss 物語

≪ カメラ馬鹿の独り言 ≫



■ はじめに

 2003年8月、ついに Carl Zeiss に手を出してしまった。
ここでは、そのカメラ馬鹿ぶりを何年か後に振り返ることが出来るように、 記録しておくことにする。
しかし、その何年か後に「Zeissの底なし沼」にどこまではまっているのだろうか。
今は、自分の自制心を信じるしかない。(そんなもん、あるのか?)


■ きっかけ

 きっかけは、突然やってくるものだ。
今年の春に、なんと20年ぶりに銀塩一眼レフカメラに手を出したのが、 そもそもの始まりだったのかもしれない。
もっと遡って考えてみると、昨年末に「猫写真参加型サイト」へ 2つも同時に加入してしまったときから、水面下で始まっていたような気もする。

 みなさんの写真を見て、刺激を受け、自分の未熟さを頭の片隅に追いやり、 「一眼レフなら、もっと上手な写真が撮れるかも」という幻想を抱いてしまった訳である。


■ オートフォーカス

 春に一眼レフ購入に踏み切った時には、「今更、マニュアルフォーカスなんて無理。 文明の利器、オートフォーカスしかあり得ない。」と信じて疑わなかった。
メーカーを選択する際も、将来的にデジタル一眼を買う羽目になっても、 レンズが使いまわせるように、デジ一眼分野が有望と思われるメーカーを選択したのだった。

 写真が出来上がってしまえば、オートフォーカスもマニュアルフォーカスも区別がつかない訳だし、 実際のところ、気ままに動き回る外猫を四角いファインダー内に収めるだけでも、 いっぱいいっぱいなのだから、オートフォーカスは正解だった。
少なくとも、
 (1)ピンボケ写真を量産しないで済む
 (2)待っていてはくれない猫が被写体
という点を重視するのであれば、今でも正解なのだろうと思っている。


■ 深みに。。。

 しかし、4ヶ月(たったの4ヶ月なのだが!)外猫写真を撮っているうちにも、 なんだか「撮影の楽しさ」(20年前とは違う楽しさ)にのめりこんできているのだった。
とにかく「ファインダーを覗いて、シャッターを切りたい」という衝動に駆られている 自分がいる訳で、、、
そして、いろいろなレンズも手に入れて、レンズ交換が可能な一眼レフならではのメリットも 享受していた。

 なのに気になる存在が、頭の片隅から離れないのであった。
それは、あちらこちらの猫写サイトで目にする「Carl Zeiss」レンズの写真だ。
ただ単に、写真が上手な人が偶然にZeissを使っているだけ、 というか上手だからZeissを使いこなせるのだと解っていても、 やっぱり「憧れのレンズ」には違いないのである。


■ その日

 2003年8月24日(日)、朝から中野区にあるカメラ店に電話をかけていた。
   「Planar T*50mmF1.4 (MM)の値段と在庫を知りたいのですが。」
   「少々お待ちください。えーと、〇〇〇〇〇円ですね。
    メーカー在庫切れのようで、入荷はいつになるか解りませんね。」
とりえず、予約だけしておいた。
大手カメラ店のネット販売サイトを見ても、どこも「入荷待ち」状態。
店舗の在庫が確認できるサイトがあったので、見てみると「在庫わずか」と出ているではないか、 早速電話すると、
   「1本だけ、在庫ありますよ。」
   「じゃあ、昼過ぎには行きますので、予約お願いできますか?」
と言うことで、中野のカメラ店より少し割高だったのだが、 先ほどの予約をキャンセルして、横浜まで出かけて入手してしまったのである。

 しかし、いくらZeissと言えども、レンズだけでは写真は撮れない。
なので帰宅してから、事前にネット検索しておいたサイトで注文ボタンをポチッと押した。
2日後、CONTAX Aria が自宅へ届けられた。
軟弱なZeiss初心者である私には、軽くて安いのがピッタリだと考えた結果であった。
(アダプターを買って、現在のカメラにZeissレンズを付けることも可能だったが、 CONTAXも使ってみたかった。)


■ 使い心地

 まだ、フィルム数本しか撮影していないが、やっぱりピント合わせが難しい。
2〜3割は、なんだかピンボケっぽい写真になってしまう。
これは、慣れというか、たくさん撮影して練習するしかないのだろう。
そして、ちょっとびっくりしたのが、フィルム巻き戻しのときの音。 ウィーンという機械音が、けっこう大きいので驚いた。(猫が逃げそう。)

 そして肝心なZeissレンズの写り具合はというと、Zeissだという先入観が無ければ、 さほど違いが解らないような気がする。
まあ、これが私の実力。使いこなせていないし、大した違いも解らないということなのだった。

 これが一応、Zeissデビュー作 ( 450×300 18KB )
   


 2003年8月末 記

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