■ 写真展 物語 第23話/A1ノビの準備 ■
A1ノビに関しては、額やプリントの発注から、額装まで、すべての工程をA3ノビとは独立させて進めました。
これは、サイズも枚数も、そして手間も全く異なると思ったからです。

まず、額の発注ですが、これはサイズが大きすぎるため、オーダーメイドになることと、納期が8営業日かかるということは 事前に調査済みだったので、1月下旬に発注しました。
なるべくA3ノビと似たような額縁にしようと考えていましたが、大きさの制限からアルミ製ではなく木製にするしかありませんでした。
額縁の色は当然黒にしましたし、別注文のマットも黒にしましたが、マットは真っ黒よりも少しグレーに近い色(墨色)を選択しました。
すべて、オーダーメイドなので、額縁のサイズ、マットの窓サイズも自由自在なのですが、額縁の内部の寸法とマットの外枠の寸法を同じにする点と、 窓サイズは写真サイズぎりぎりではなく、少し余裕を持たせる点に注意しました。



KEEPしていたが、ボツになった写真9(2010年9月)
Canon EOS 5D Mark II + EF 35mmF1.4L USM


2月初旬に送られてきた3枚の額縁は、A3ノビのサイズに見慣れていたこともあり、かなり巨大なものでした。 リビングを占拠していたA3ノビのダンボールの間に無理矢理納めて、さらにリビングが狭くなりました。

額縁が届いた時点で、プリントの発注をしました。
A1ノビの写真は大きいため、筒状の入物に丸められて納品されることが解っていたので、丸まったくせを直す必要があると思っていました。 つまり、額装する前に、簡易的に額に入れておいて、写真が伸びるようにしておいたのです。

そして、3月に入り最後に発注したのが、低反射アクリル板です。
これは、以前にも少し書きましたが、A1ノビは大きさの制約から、アクリル板になってしまうことが解っていたため、 反射が湾曲して見づらくなるのを避ける方法を検討しておいたのです。 その結果、反射を大幅に低減した低反射アクリル板というものを、額縁に付いてきたアクリル板と同じサイズで注文しました。
厚さも2mmから3mmに増えるので、湾曲もしないという利点もありました。

1ヵ月ほど、写真の丸みぐせを直した後、3月上旬になり、いよいよ額装を行いました。
A3ノビのときは、四隅と各辺の中央を専用テープで止めたのですが、A1ノビは大きいので、写真自体の重さでだんだんと、 しわになってくることがあるらしいです。
そこで、検索した結果、上部のみをテープで止めて、他は止めずに置いておく(吊るしというらしい)という方法にしました。 つまり、上部の辺のみを隙間なくテープで止めたのです。
まあ、しわを伸ばすためにテープで止めずに簡易的に額に入れておいた間も、特に写真がずれるということは無かったので、 一辺だけでも止めておけば、展示中にずれてくることは無いと思いますが。。。

額装して写真を見てみると、低反射アクリル板が、なんだか曇りガラスのようになっていました。
反射を抑えるために、こうなっているのだろうと思いましたが、念のため、購入元へ「曇りガラスみたいなんですね。」と メールしたら、「それは、両面に付いている保護シートを、はがしていないのでは? ガラスより透明になりますよ。」と返信がありました。
あまりに、きれいにぴったりと貼られていたので、全く気が付きませんでした。(恥)

これで、額装は、すべて完了したので一安心です。
ただし、低反射アクリル板の両面についている保護シートは、直前になってから、はがす予定です。

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